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月曜の夜はこの温厚な(ん?)私が腹の底から怒りを感じる一件があり。

翌日は仕事が休みで、昼間のフラメンコクラスのアシスタントをし
バタバタとサパテアードを踏んでみたものの、怒りおさまらず。

今週のテーマは「癒し」だし、美しい「ネスマさま」モードにしようと誓ったのに

こんなんじゃいかん!!

・・・・ということで、レッスン後国立西洋美術館に行きました。
常設展の方で開催されている「所蔵水彩・素描展?松方コレクションとその後」を見るためです。

特にお目当てはギュスターヴ・モローの水彩画2枚。
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これが「聖チェチーリア」。チェチーリアは音楽の守護聖人ということになっていますが
どことなくオリエンタルな雰囲気があります。
モローの絵画は大好きで、油彩だとこの絵もゴテゴテした感じになりそうですが
水彩のやわらかさがかえって幻想的な雰囲気を出しています。
思ったより小さな作品でした。足を止めてガン見する人はほとんどなく
おかげでゆっくりと鑑賞できました。

隣に展示されたのは、やはりギュスターヴ・モローの「聖なる象」。
作品と解説はこちら→http://collection.nmwa.go.jp/D.1995-0001.html
象の上に乗っているのはペルシャの妖精「ペリ」。
頭上には天使らしきものが舞っていて、これも妄想かきたてる水彩画。

二枚の絵に共通しているもの。ふたりとも東洋の弦楽器「ヴィーナ」を持っていること。
ヴィーナは私の大好きなヒンドゥー教の女神サラスヴァティーが持っている楽器。
ペリはともかく、キリスト教世界を描いた「聖チェチーリア」に
西洋の竪琴などではなくて、東洋の楽器を持たせているのが一層印象深くさせます。

古代神話、キリスト教、東洋文化・・・これらを絶妙に融合させた
濃厚な、独自の世界がモローの魅力。麻薬のような存在です。
常設展には「サロメ」の一枚と、小作品ながら胸を打たれる「ピエタ」があります。

420円の入場料で大満喫!
私は美術の難しい話はわかりませんが(絵も描けないし)
「妄想をかきたてる作品」が大好きです。
現実世界を忘れさせて、自分を異次元の世界に連れて行ってくれるような。
そういう点でも、モローの絵画は私のストライクゾーンなのです。
妄想を食べて生きる人間ですから。

引越しのごたごたで最近美術館に来ていませんでしたが
音楽や舞踊と違った、静かな中にも力強い感動を与えてくれる、
私にとってのサンクチュアリ。

さて、すっかり癒されて、モヤモヤも吹き飛んで行きました。
今週の私は「ネスマさま」のように美しく(笑)!!
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日中友好会館で開催されていた「京劇の花?梅蘭芳展」に行って参りました。
本日(10月26日)、最終日にギリギリ間に合いました。

飯田橋についてから目的地まで迷う迷う・・・・・・・・
あの歩道橋に登ってしまうと、まるでゴーギャンのような心境に。
飯田橋駅から迷うこと30分。やっと日中友好会館に到着。

映画(花の生涯)公開があったとはいえ
そんなに見に来る人がいるのかな・・・・・・と思っていたら
なんと、結構多くの方が雨の中来ているではないですか!

さすが大スター、梅蘭芳(メイランファン)さま。

実際に梅蘭芳が着用した衣装、上演時のプログラム(相撲の番付みたいだった・・・)
自筆の絵画などを見ることができました。
数度来日しているそうで、当時の熱烈歓迎ぶりを伝える新聞や雑誌も展示。
関東大震災の時には、被災者のためのチャリティー公演も行ったそうです。

場内では梅蘭芳の演じる「覇王別姫」が上映されていて
たぶん若い映像ではないなーと思ってみていたけれど
場面はちょうどクライマックス、虞姫が舞った後自害するシーンを見られました。
思ったより?女々しくない(笑)。凛とした虞姫でした。

映像と音がずれまくっていたのが何とも残念。。。。

展覧会の他にも10月24?26日には大ホールにて
昆劇も上演されました。
演目はあの玉三郎サマも演じた「牡丹亭」!
当然見に行くつもりで、そんなに早く予約しなくていいや・・・と思って
今月初めに調べてみたら、なんと

完売

日本人は京劇好きなのですねー。
そういえば京劇フェスティバルにも行くつもりが
発表会に夢中になってすっかり忘れてた。

先週オープンの日に行ってきました。

カルタゴ
古代カルタゴとローマ展 ?きらめく地中海文明の至宝?
会期:2009年10月3日(土)?25日(日)
会場:大丸ミュージアム・東京(大丸東京店10階)

カルタゴについてはほとんどイメージ程度しか私は知識がありません。
日本史選択ですから??(言い訳にならない言い訳。。)

地中海の女王と謳われ独自の文化を花開かせた「古代カルタゴ」と
ローマ支配下におかれながらも復興した「ローマに生きるカルタゴ」の二部構成。
シンプルで私にもわかりやすい構成。

古代カルタゴの時代にはエジプトやギリシャから伝わってきた
文化の影響を多く受けていたようですが
その完成度の高い美術様式には驚くばかり。

エジプトのイシス女神の像や、ホルスの目、など
「なんちゃってエジプト」風な取り入れ方ではなく
かなり忠実に真似て作られていて好感。

ここでもまた自分そっくりな「マスク像」をみつけて閉口。。。。。。
話は飛びますが、エジプト展に行くと自分に似たミイラマスクとか、いませんか?
私はしょっちゅう出会います。
隣のお客様にジロジロミイラマスクと見比べられた事もあります。失礼ね!

女神アシュタルテの像に、ダンスの衣装を思わず妄想。
有翼女性神官の石棺」にはしばし見とれるばかり。
頭部もエジプトっぽいし、腰から下が翼で覆われているのも
イシスウィングみたい(笑)?
手にハトを持っているのも不思議な感じ。

ハンニバルの紹介もありましたが、これも私は詳しく知らないので
帰りに買って帰りました。
ハンニバル  地中海世界の覇権をかけて (講談社学術文庫)ハンニバル 地中海世界の覇権をかけて (講談社学術文庫)
(2005/08/11)
長谷川 博隆

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とにかく展示物がどれも美しく、いくら見ていても飽きません。
歴史に詳しくない私でもとても楽しめました。
妄想に耽って現実を忘れたいアナタ、おすすめでございます。
チュニジアかあ、行ってみたいなあ。
昨日10月1日は「都民の日」。
だからという訳ではありませんが、仕事が休みでしたので
損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「ジョットとその遺産展」に行ってまいりました。

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この日は「お客様感謝デー」ということで無料で入場できるのです!
タダより安いものはないっ!!
フランス語が得意らしいソフトバンクCMの白い犬お父さんのように
損保ジャパンビルの入り口の中心で叫んで入る。
「Oui, TADATOMO

13?14世紀にイタリアで活躍し西洋絵画の流れを変えたといわれるジョット。
そしてそれはやがてボッティチェリやダ・ヴィンチなどのルネサンス絵画へと発展していきます。

・・・・という簡単な知識のみを携えて参りましたが、
実にこの絵画の流れがよくわかる美術展でした。

イタリアにおいて、それまでの宮廷儀式風で装飾的だったビザンティン美術に
ローマ派がもっていた立体感や理想的な美を取り入れて
ジョットは人間らしい感情・物語表現、堂々とした造形
陰影などを使って三次元的空間を描きました。
「嘆きの聖母」は本当に、聖母が悲しみのあまり血の涙を流しそうです。

ジョット後の作品も時代ごとに展示されています。
ゴシックの時代には聖母像も細長・とんがった額に入っていたり
ペストが流行し、不安な時代を迎えるとメッセージ性の強い絵画が描かれるようになり
太い輪郭などで表現されます。

後期ゴシックになると中心的画家がいなくなり、大黒柱を失ったように
ジョット前に描かれていた奥行きの浅い、幻想的表現の伝統回帰の傾向が。

戻っちゃったんだ・・・・・・・
ジョットから常に進化し続けたのではなく、時代の流れとともに変化する絵画の変遷が
大変興味深かったです。

その後イタリア・フィレンツェが社会的に安定期に入ると
かつての栄光を求めて絵画もジョット回帰へと向かいます。
細密な描写からどっしりとした、立体的表現へ。ルネサンスの幕開けです。

このような流れがはっきりとわかる展示です。
ほぼすべてがキリスト教美術ですので、それぞれのシンボルが表わす意味の説明もあり
大変わかりやすく面白かったです。

11月9日まで。これもオススメです。

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」に行ってきました。
オフィーリア

ロンドンのテートでも見ましたが、確か今回3回目のオフィーリア。
新宿駅・JRと京王線をつなぐ地下通路壁面にある
このオフィーリアにじーっと見とれている方々が、毎日のようにいらっしゃいました。

久し振りに再会したオフィーリアの絵を見て、まず目を奪われたのは
川のまわりに描かれた植物のあざやかさ。
本物のように生き生きと描かれていて、緑の爽やかな香りが漂ってきそう。
初めてこの絵を見た時は、オフィーリアの悲劇を思ったり
沈みゆく彼女の表情に胸を痛めたものですが
絵画というものは、見るたびに違う印象を私たちに与えてくれますね。

今回の「ミレイ展」ではラファエル前派での活動後の作品が多く含まれ
これが大変興味深かったのです!
(ラファエル前派は→こちら)
彼の芸術活動において、ラファエル前派時代は決して長くなかったことを初めて知りました。
新しい表現、とくに唯美主義時代の作品は本当に美しい。
「ただ美しさのみを追求する」ということを考えれば
ミレイの絵画は難しい言葉を並べる必要はなく
ただただ美しさに酔っていてもいいのかもしれないと。

大変懐かしい再会もありました。
A.テニスンの詩集、彼の詩「マリアナ」のための挿絵。

これは見たことがあるゾ・・・・

ラファエル前派と出会ったのは英文学を専攻した大学生のとき。
テニスンの詩「The Lady of Shalott」の授業ででした。
論文発表のためにテニスンのいろいろな詩を読まねばなりませんでしたが
その頃「Mariana」の詩も読んだのでしょう、
顔を伏せて嘆き悲しむ女性の挿絵は印象的でした。
この絵はミレイの描いたものだったのね。
埃っぽい図書館の香りを思い出し、若かりし頃(?)の記憶の中にしばし遊んでおりました。

ラファエル前派の勉強をもっとしたくて、専門のゼミに進もうと思ったけれど
授業のある日は所属していた合唱団の大切な練習日と重なっていてあきらめました。
その選択はある意味正しく、私の人生を充実させてくれました。
でもこっちを選んだら、また別の私がいたかも?

勉強はいつだってできるじゃない! これからだって。
「マリアナ」の挿絵を見ながら、ふとそんなことを思いました。
その時にしか学べないことを学ぶ。
英詩の世界をこれから楽しんで勉強するのもいいじゃない?
そうだ、そうしよう

・・・・・・・・と、しばし感動の妄想にふけりながら美術館にいること2時間。
それは本当に楽しく喜びにあふれた空間でありました。
ミレイの作品はその背景にある物語を想像させ
見る人によって、その世界が違ってくるのも面白いところ。

肖像画に描かれた人は、何か言いたそうな目をしているし
美しいスコットランドの風景画には、私たちを癒してくれる自然の力を感じます。
そしてすべての作品に感じる、ミレイの絵に対する情熱と
人物や風景といった「モデル」への愛情。

10月26日まで。おすすめです。
私もあと何度か、足を運びそうです。


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