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第一部を聴き終えて、自分の鑑賞の仕方を反省。
カレーラスは頭で聞いてちゃだめだ。毛穴から(!)すべてを吸収し
肌で身体で心で感じなければ、正しい聞き方とはいえない・・・・

怒涛のヒットパレード・第二部に臨みます。

第二部
アルフォンシーナと海(ラミレス)
薔薇と柳(グアスタビーノ)
アンダルーサ(グラナドス)
何百回(?)と聴いたこの3曲。
「アルフォンシーナと海」はカレーラスが歌っているだけで情景が目の前に浮かびます。
アルゼンチンの実在した女流詩人、アルフォンシーナに語りかけるような
歌唱がとても好きです。
♪Bajame la lampara un poco mas♪(明かりを少し落としてください)?以下
アルフォンシーナ自身が残した詩の一節を歌うときは
CD(Around the world)のように囁くような歌い方が好きですが
この日はしっかり決然と歌っていました。
入水自殺を決めた彼女の気持ちが察せられるかのようです。
最後の一節は頭を空っぽにして聴いていても自然と涙があふれました。
あの美しいメロディーとともに
アルフォンシーナが海の向こうに消えてしまう姿が見えた気がして。

「薔薇と柳」は以前書いたように私の「無人島に持っていく1曲」です。
これも若い頃からカレーラスは好んでリサイタルでよく歌っていました。
昔とかわらない丁寧さ、声もむかしのままに聞こえます。
ほんとに短い曲ですが、その中にたくさんのドラマを感じました。
バラを失った柳の悲しさが胸を突き刺すようです。
後奏のパヴァーイさんによるピアノも本当に良かった。
カレーラスが歌で作り上げた世界を壊すことなく
情景を静止画で見せるような、見事な演奏。

「アンダルーサ」はスペインのほとばしる情熱を存分に歌いました。
スペイン音楽はやはり独特、スペイン人の彼によく似合います。

舟人の歌(ガンバルデッラ)
五月のある夜(チョッフイ)
パッショーネ(ヴァレンテ)
ここからはカレーラスお得意のナポリターナです。
カレーラスって何故か舟人や海の歌が似合うんだなあ・・・・と思っていたら
それもそのはず、バルセロナ出身ですものね。
「五月のある夜」はタンゴ調のメロディーがラテンの伊達男によく合います。
ナポリターナのような曲を、まるでオペラアリアのようにドラマティックに
仕立て上げて大感動を与える・・・・のがカレーラスマジック。

そしてもしかしたら今日一番盛り上がった?「パッショーネ」。
CDにもよく録音しているし、リサイタルでも取り上げます。
何回もきいているのに、この日の「パッショーネ」は別物のようでした。
緩急を使い分け、ことに題名のごとく遠く離れた恋人への思いを
鬼気迫るほど激しく情熱的に歌います
一体どうしちゃったんだろう・・・・と身体が動かなくなるほど圧倒され
心臓はバクバクと鳴りました。
カレーラスは顔を真っ赤にして最後の音を体から搾り出すように
長く長く伸ばしつづけました。
終わるや否や、もの凄い拍手の嵐と飛び交うブラボーの声。
まるでこれが終曲のような盛り上がり方で、拍手はいつまでも終わりません。
ああ、これが、これがカレーラスの歌だよ・・・・・
ちょっとくらい声が本調子でなくたって、それが何だって言うんだよ・・・
彼の声は、この頃には全く気にならなくなっていました。

静けさに歌う(ラマ)
カタリ・カタリ(カルディッロ)
「パッショーネ」の興奮が、カレーラスが一度舞台から下がった後もいつまでもつづいていて
次の歌もあんなに激しく歌われたら心臓が止まってしまう・・・・と心配しましたが
「静けさに歌う」は題名とおり静かに語るように歌ってくれました。
うまくできてます。この曲をゆったり聴きながら次の曲まで呼吸を整えます。
なんだか・・・・・運動会みたいなリサイタルだわ。

最後の歌は「カタリ・カタリ」。
カレーラスファンみんなが愛してやまない歌、私も大好きですが
これがプログラムに配されるのは久しぶりではないでしょうか。
いつもアンコールで聴くことが多いので、本当に嬉しい限り。
アノ前奏が鳴っただけで、会場から拍手が沸きます。だって待っていたのですから。
いつものように優しく丁寧に♪カ?タリ?♪と歌いだし一人一人に「語り」かけます。
そう、「自分のためだけに」歌ってくれている、そう錯覚させるのが彼の魅力ですが
この日もすべて、そのように歌っていました。
「ありがとうカレーラス。この歌を私のために歌ってくれて
いつものように大きな勘違いをすると、もう涙があふれてカレーラスの姿が曇ってしまいました。
私だけでないのでしょう、客席のあちこちからすすり上げる音が聞こえます。
終盤ではもう「号泣するほど」心が動かされ
声が出ないようにハンカチを口に当て歯をくいしばり耐えていました。
でも胃の辺りがヒクヒクとひきつって動いていて、もう倒れそう。

本当に素晴らしい!なんという吸引力。
この日一番たくさんのブラボーの声と共に、すでにスタオベする人もたくさん。
私も立ちたかったけど、ちょっと周りに遠慮してしまった・・・私らしくないなあ。
カレーラスは心から満足した様子で、微笑んでたくさんの熱狂的な拍手に応えていました。
(続く)

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コメント
こんにちわ。またお邪魔します。リサイタルの興奮を引きずり、日常に戻れません。
初リサイタルで、生カタリ、すごく幸運なことなんですね。私も心臓バクバクで倒れそうでした。驚いたのは「カタリ」が終わった瞬間、連れ合いが奇声を発して(場慣れしてないのでブラボーとか言えない)スタオベしたことです。レポートの続きお待ちしてマース
2007/10/30(Tue) 09:07 | URL | なおちゃん | 【編集
なおちゃんさんへ

こんにちは!読んで下さって嬉しいです。ありがとうございます。
大興奮のリサイタルでした。私もまだ夢うつつの状態です。お互い心臓が危なかったですね^^;
そして彼サマ最高!!あそこで声をあげてスタオベできるのは、通ですよ☆私も立ちたかった~。。。本当に残念です。
お2人でリサイタル楽しめてよかったですね♪
レポはもう少し続きますが、また遊びに来てくださいね。
2007/10/30(Tue) 21:23 | URL | アヌビス | 【編集
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