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2009年12月12日、再びサントリーホールにカレーラスを聴きに行きました。
この日の午前中にはウードのレッスンがあり
撃沈に次ぐ撃沈、そして罰ゲームまでさせられ(後日また・・・)
一度楽器を置きに自宅に帰り、再度外出するまで1時間半練習。
その私の奏でる「悪魔の調べ」がナマナマしく耳に残った状態で
ホールに入ったのでした。

「地中海の情熱」テノール・リサイタル
テノール    ホセ・カレーラス
ピアノ     ロレンツォ・バヴァーイ


第一部
ラマ    静けさに歌う
トスティ   秘密(ひめごと)
ガンバルデッラ  舟人の歌
ピアソラ   天使のミロンガ (ピアノソロ)
ベッリーニ   光さす窓辺
ナルデッラ   何を言えよう
モレーラ    つばめ
リバス    君への愛ゆえに(ルゾー)


どうですか、このプログラム!いやでも盛り上がらざるをえない作品ばかり。
会場の様子も先日のクリスマスコンサートと違って
すでに開場直後から燃え上っているかのようです(← 私だけ?)

ステージ上にカレーラスとバヴァーイさんが登場すると
「待ってました!」という拍手がいつまでも続きます。
この二人のツーショットをどれだけ待ち望んだことか・・・・・
イケメンふたりが笑顔で客席にこたえる姿を見るだけで
ああ神様、こんなに美しいものを見せてくれてありがとうと
ちょっと涙ぐんでしまいます。

おなじみの「静けさに歌う」の前奏が奏でられると、ああもうダメ。。。。
こんなにも私はバヴァーイさんのピアノに飢えていたのだと(!?)
改めて自覚したのでした。
歌いなれた曲ですし、彼の豊かないま一番魅力のある
中音域の声に飲み込まれていきました。。。
1曲目からブラボーが飛んでいます。

ああ、なんて美しい音楽、美しい世界。
私の奏でる「悪魔の調べ」が耳に残っていただけに
より一層輝いて聞こえたのでした。
「全音」「半音」のはっきりしている世界って素敵。。。。

トスティの甘美な「秘密」、カレーラスの繊細な歌唱が冴えます。
トスティを歌わせたら彼以上の歌手はいないでしょうね。
そりゃあ、客席一同トロけてしまいました。(← 私だけ?)
ここ数年のおなじみになった「舟人の歌」も堂々と歌い上げ
もうアンコールなのか?という盛り上がりを見せています。
そしてカレーラスは一度退場。
バヴァーイさんだけが残ります。

次はピアノソロ。今日一番の楽しみだった(カレーラスさまごめんなさい・・・)
ピアソラの「天使のミロンガ」をバヴァーイさんが弾こうかというその時・・・
ホール側が遅れてきたお客様を入れたのです。
当然ガサガサしますよね。
バヴァーイさんも気になったと思いますが、そのまま落ち着くまで待てないと見えて
「天使のミロンガ」を弾き始めました。

ああああああああ。。。。。。あの静かで繊細なピアノの出だしが
客席のざわめきでよく聞こえないっ
悔しくて涙が出ました。
私は「闘うタンゴ」ピアソラが大好きで、まさにバヴァーイさんの弾く「天使のミロンガ」が
きっかけでした。
こんなに美しい作品があったのか・・・と衝撃を受けたものです。
その運命の出会いとなった曲がナマで聴けるという時に
何をしてくれたんだサントリーホール!(激怒)

バヴァーイさんは過度にエキサイティングして弾くこともなく
実に淡々と最後までピアノを弾き(これがまたこの曲の美しさを際立てる・・)
退場しました。
お客様を入れるなら、このタイミングがよかったんじゃない?(泣)

二人揃って再び登場、「光さす窓辺」を歌います。
この歌は昔からよく聴いていますが、いつも詩の情景が目に浮かんできます。
男性が見つめる窓、愛する人の亡骸。
そしてパヴァロッティが亡くなったときも彼はこの歌を歌ったなあと。
言葉にできない感情が胸の中をグルグルしていました。

カレーラスによる地中海の旅はイタリアから始まり、いよいよスペインへ。
モレーラの「つばめ」を彼の心をそっと手渡されたかのように聴き
第一部ラストの「君への愛ゆえに(ルゾー)」へ。

この曲はカレーラスのリサイタル以外ほとんど日本では歌われないと思いますが
カレーラスファンには大人気の曲で、前奏が始まると
どこからともなく拍手が沸き起こりました。
昨年のバルセロナでのデビュー50周年コンサートのあと
バルセロネータで待っていたたくさんのファンの前で歌ったのもこの歌。
ここ一番の大事な時に歌うのを、ファンはよく知っていて
その大切な歌が、この日聴けるということに、皆が幸せを感じていたのですね。

カレーラスはいつものように、エンビの胸ポケットから
小さいカタルーニャの旗をチラリと出して
エレガントにニヤって笑って、ステージを去って行きました。

その2に続きます。





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